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櫨ノ谷便り

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カテゴリ:櫨ノ谷窯について( 7 )

櫨ノ谷とは

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唐津から南へ、松浦川支流波多川を約20キロ遡った山の中に櫨ノ谷はあります。
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谷は倭寇・波多氏に連れてこられた朝鮮人陶工が始めたといわれる古唐津の窯址が分布する地域のほぼ中央に位置します。
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現在の窯の近くにも、桃山時代の窯址が発見され、多数の陶片が出土しています。
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しかし江戸時代に伊万里(有田焼)が盛んになると唐津焼は衰退し、生産の技法は失われてしまいました。
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by hazenotani | 2013-01-01 10:18 | 櫨ノ谷窯について | Comments(0)

櫨ノ谷窯とは

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現在の櫨ノ谷窯は、当地で農業と炭焼きを生業としていた吉野円作の四男、吉野靖義が昭和45年に開いた、半農半陶の唐津焼窯元です。
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開窯以来、古唐津に取り組んで30年、平成13年に原料や焼成法に関する従来の定説を覆した技法で桃山古唐津の再現に成功、「本手唐津」と名づけました。
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「本手唐津」は、原料に採集粘土でなく磁器のように石を用い、低火度、短時間で焼成します。柔らかな釉面、土見せの軽い焼き上がり、しっかりと焼き締まった胎土など、従来再現できなかった桃山古唐津の味わいが、この技法によって初めて可能になりました。
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現在も、作陶や個展活動のかたわら先祖伝来の田畑で自然農法に取り組む半農半陶の窯元として活動を続けています。
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by hazenotani | 2012-12-31 10:17 | 櫨ノ谷窯について | Comments(0)

作家紹介

吉野 魁(靖義)
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1982年 久留米井筒屋にて初個展
1994年~2001年 東京銀座 兜屋画廊にて個展
2003年~ 東京渋谷 炎色野にて個展以後毎年開催
2003年 福岡天神 大丸にて個展
2005年 佐賀 村岡屋ギャラリーにて親子展
2007年 静岡宮正人形にて親子展
2010年 岡山 明日香画廊にて個展以後毎年開催
2010年 「唐津焼のいま」展(東京新宿 柿傳ギャラリー)に出品以後毎年参加
2012年 「唐津やきもん祭り」にて砂岩等の石を原料とした古唐津復元の技術(本手唐津)をテーマに基調講演を行う
2013年 窯を吉野敬子に譲り、「魁」と改名

吉野敬子
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2005年 佐賀 村岡屋ギャラリーにて親子展
2005年 唐津 ギャラリー麹町山田にて個展
2007年~ 九州電力『若手工芸家作陶展』参加
2007年 静岡 宮正人形にて親子展
2009年 福岡 季離宮にて3人展
2009年 北九州 宗salonにて『小山会』グループ展
by hazenotani | 2012-12-30 23:35 | 櫨ノ谷窯について | Comments(0)

団塊マガジン

無料のWEB雑誌「団塊マガジン」vol33に、当窯が紹介されました。
by hazenotani | 2012-12-09 00:07 | 櫨ノ谷窯について | Comments(0)

「唐津やきもん祭り」講演会結果報告

去る5月4日、唐津大手口センタービルで開催された「唐津やきもん祭り」のトークイベントにおきまして、当窯主吉野靖義が基調講演を行い、長年取り組んできた砂岩を原料とする桃山古唐津再現の試みとその成果について発表いたしました。
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古唐津陶片と自己の作品とを並べて説明する当窯主
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講演に続いて行われたパネルディスカッション。司会は坂本氏(一番館)
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梶原靖元氏(飯洞甕窯)
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岡本作礼氏(作礼窯)
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コレクターの村多正俊氏
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客席から発言される14代中里太郎右衛門氏
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当窯の本手唐津挑戦を導いていただいた須藤善光氏も客席に
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グループ展「古唐津に挑む作家たち」(旧唐津銀行)
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ご来場ありがとうございました。
by hazenotani | 2012-08-29 20:55 | 櫨ノ谷窯について | Comments(5)

佐賀新聞

5月4日に行われた当窯主 吉野靖義による唐津焼に関する講演の様子が佐賀新聞に掲載されました。
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正しくは「土一升金一升」です
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田おこし
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タカナ
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ヒメウラナミジャノメ
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by hazenotani | 2012-05-13 21:50 | 櫨ノ谷窯について | Comments(0)

西日本新聞

西日本新聞元日佐賀県版に、当窯元の記事が載りました。
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(以下、転載)
古唐津の原料は?
有田焼を指で弾けば、チンという金属音がする。陶石を原料とする「石もの」(磁器)の特徴だ。一方、粘土が原料の「土もの」(陶器)である唐津焼は「ゴツッ」と重い音。ところが、源流の古唐津は違う音がするという。古唐津の原料は土?あるいは石?
「私の唐津焼は、石が原料なんです」。唐津市相知町佐里に工房を構える陶芸家、梶原靖元さん(49)は自作のぐい呑みと皿を手に取り、軽くぶつけた。「カツン」。一般的な唐津焼とも有田焼とも確かに音が違う。「400年前の古唐津と同じ音です」と梶原さんは自信たっぷりに説明する。佐里周辺には、唐津焼発祥の地とされる岸岳古窯跡が広がるだけに説得力を感じるが、石なら有田焼のように「チン」と響くはずではないか。
「石と言っても、陶石ではない。砂岩なんです」。陶石は火山活動の熱で生じた変成岩。砂岩は堆積岩の一種で、粒子の密度が低い、しかし唐津焼の原料である粘土よりもちろん硬い。「それでこんな音になる」と梶原さんは語る。
安土桃山後期から江戸初期にかけてつくられた古唐津は、多くの茶人や文人に愛された。その後いったん廃れたが、昭和になって故中里無庵(十二代太郎右衛門)氏の尽力で再び隆盛期を迎え、現在に至る。
だが、「古唐津と現代唐津焼は違う」という指摘は伏流水のように存在してきた。ざっくりとした土の味わいや温かみが陶器の魅力だが、日常使いでは「水が漏れやすい」「欠けやすい」といった声がつきまとう。ところが、400年を経た古唐津は、今なお硬質で、水漏れしにくいのだ。
古唐津の再現を目指し、多くの陶芸家が試行錯誤を繰り返してきた。梶原さんもその一人。焼成温度を高め、長時間焼き締め、古窯跡周辺の土を使ってみた。だが、古唐津の高みには手が届かない。悩み続けた梶原さんに転機が訪れたのは約10年前。知人の採石業者がポロリとこぼしたひと言だった。「古唐津は砂岩ですよ」石のプロの言葉に動かされ、梶原さんの挑戦が始まった。
実はそのころ、既に砂岩を使った器作りに成功していた人がいた。伊万里市南波多町高瀬に窯を構える吉野靖義さん(70)。「古唐津砂岩説」を耳にして、唐臼という装置で砂岩を細かく砕き、独自の工程を加えて粘度を上げた。
「古唐津の原料は主に砂岩」ど断言する吉野さんは、「すぐに形成できる粘土と違い、砂岩は粘りけを出すだけで半年以上かかる。初期古唐津の手間のかけ方には敬服する」と往時に思いをはせる。
梶原さんも研究を重ねて約5年前に砂岩による器作りに成功し、勉強会などでその技術を陶芸関係者に積極的に公開。砂岩を使う陶芸家が徐々に増えてきた。
「古唐津砂岩説」の正否は、今後の学術研究を待つ必要がある。だが、絵唐津、朝鮮唐津、粉引唐津などバラエティーを誇る唐津焼に、「砂岩の唐津」という新しい魅力が加わりつつあることは間違いない。
by hazenotani | 2012-01-03 23:42 | 櫨ノ谷窯について | Comments(0)